女の子はめんどくさくて最高にかわいい

女ってめんどくせーーーーーーーー。

変なとこばっかり気にしてうじうじうじうじ…。

勝手に拗ねるし。

花占いとかすごい。めんどくささの権化。

すき、きらい、すき、きらい、っても~~~~花に聞かないで自分で決めんしゃい!!

 

そんなめんどくささを完璧に表現している曲がある。

 

藤原さくら 「かわいい」である。

 

www.youtube.com

 

 

軽快なウッドベースとピアノで、ちょっとジャジーな感じだ。

と言っても、ウッドベースがどんな音か知らんし、ジャジーの意味も知らん。

雰囲気で言ってみただけだ。

「スリー、フォー」と気の抜けた声で始まる。

pvの女の子の顔も気が抜けている。

おそらくこの子が藤原さくらだろう。

石原さとみとタヌキを1:9で足したような顔の女の子だ。

 

 

はじまりの歌詞はこうだ。

あなたから「かわいい」って言ってほしかったの
それだけなの
話の流れでも何でもいいから
触れてほしいの

この歌詞とpvから察するに、主役は高校生女子。

歌詞に出てくる「あなた」は友達、もしくは先輩だと見た。

仲は良い。だいぶ。でもまだ「友達」という距離から踏み込めないでいるようだ。

少し低めの、力の抜けている声。

 

気付いてほしくないのに やっぱり
気付いてよって思ってるの
あなたの優しいとこが好きなのに
一番嫌いよ

この時点でちょっとめんどくさい。

どっちやねん!!!!と突っ込みたくなる。

ねぇ好きなの?嫌いなの?はっきりせんかい!!

 

きっとばれたら終わっちゃうでしょ?わかってたから
何も言わずに笑ってたの

ははぁ~~~~~

めっちゃ好きである。

めっちゃ好きだけど、この「友達」関係を壊せないのだ。

ははぁ~~~~~

もどかしい気持ちを抱えたままサビに入る。

 

 そばにいるだけで もう十分だ 何もいらないや
君がいるだけで なんでも大丈夫だと思っているんだ

毎日毎日「友達」として会話をする。 そこに溢れ出んばかりの好意を秘めたまま。

個人的には「そばにいるだけで」の「で」で掠れた裏声を使うのがイイ。

pvでは体育館のような場所で藤原さくらが歌っている。

後ろには、体育座りで背中を向けた男性の馬鹿でかいパネル。

この大きさと同じくらい、「あなた」のことで心がいっぱいなのだろうか。

しかし「あなた」は背を向けている。

振り向いてもくれない。

そんな「あなた」の背中に向けて、一生懸命ラブソングを歌っているのだ。

 

あなたにとってはなんだってないことでしょ?
全部わかってるの
くだらないって笑ってもいいから
ただ隣にいさせてよ

きっとここから何も変わりはしないから
何も言わずに笑ってたの

もどかしさが音を立てて加速している…!

自分がこんなにも好きなのに、全然気づいてもらえない…。

でもそれでもいいと言うのだ。隣にいるだけで。

諦めている。もう、何も言わずに笑うしかない。

 

そばにいるだけで もう十分だ 何もいらないや
君がいるだけで 明日を待っていたい
こんなに愛おしい
手が触れるだけで もう十分だ 何もいらないや
君といるだけで なんでも大丈夫だと思っているんだ

も~~~~~~

めっちゃ好きやん~~~~~~~

手が触れたことなんて、相手は意識してないし覚えてもないだろう。

でもいいのだ。それで十分。

それだけで生きていけるのだ。

 

しかし、

このあとのCメロで事態は急変する。

 

 

 

 

ほんとは全部ウソなんだけどね

えっっっ

ウソなの??!?!

なんなんだよ!!さっきまでの健気さはいずこ??!!

 

私もっとわがままよ
抱きしめて欲しいってあたし…バカみたいね

くぅ~~~~~~

これが本性である。

さっきまで言っていた「そばにいるだけで もう十分だ 何もいらないや」は真っ赤なウソ。でもこれは必要なウソ。

こう言うしかない。こう言って納得するしかなかったのだ。

しかしながらここで思いが少しこぼれ出る。

本当はそばにいるだけじゃ全然足りない。抱きしめて欲しい。

そしてそんな自分を「バカみたい」と苦笑するのだ。

くぅ~~~~~~~~~~~やっぱり健気~~~~!!

私はここらへんで大体泣く。電車の中だろうと、仕事中だろうと。

 

そばにいるだけで もうさんざんだ なにも言えないや
君がいるだけで明日を待っていたい こんなに愛おしい
手が触れるだけで もうさんざんだ 息もできないや
君といるだけで なんでも大丈夫だと思っているんだ

人を好きになった時に「さんざん」と表現することは少ないんじゃないかと思う。

でも、ぴったりだ。

もう「さんざん」なのだ。

好きで好きで、でもどうすることもできなくて、参ってしまった時に、「さんざん」だと思うのだ。

 

この時の「こんなに愛おしい」の息の漏れ方。「こんなに」。

すごく良い。

好きな気持ちが息の量になって喉のキャパシティを超える感じ。

何言ってるかわからないと思うけど、そんな感じなのだ。

 

最後に黒い幕が閉じて終わる。

さっきまでの体育館はこの子の心の中なのでは、と思う。

黒い幕を閉じて、なにもなかったように笑って終わるのだ。

 

も~~~~~~めんどくさいけど最高にかわいい。

一途で健気で、でも全部ひっくるめてめんどくさくてかわいい。

 

 

 

 

23歳、小学生

私は7時50分に家を出る。

ちょうど近くの小学校の登校時間と丸かぶりしている。

 

小学生ってすげーーーー。

すっげーー邪魔。

私が歩いてようがお構いなしに、私を囲んで鬼ごっことかしてる。

完全に私を盾にして楽しんでる。

小学生のフェイントに私が惑わされてる。

ちょっと恥ずかしいからやめてほしい。

 

ある日は小学生女子がクイズの出し合いっこをしていた。

ほほえましいが横に三人並んでいるから最高に邪魔である。

小学生女子三人の後ろでいつ抜かそうかともたついていると、

そのうちの一人が唐突に出題した。

「じゃあね!わたし!わたしの、よる、着てる、パジャマの柄はなんでしょう!」

しらねーーー。

そんなことより早くどいてほしい。

「1、プリキュア、2、まいめろ…3、うーーーーんとね…」

考えちゃってる時点で3じゃねーよな。

 

今日の朝は、カラスか野良猫がいたずらしたのか、ごみ袋の中身が散乱していた。

それに群がる小学生たち。

「なにこれー!なにこれー!」と騒いでいる。

「だれだよやったのー!」と叫ぶ男の子に、もう一人がこう答えていた。

「カラスに決まってるだろ!だって、こんなの、人だったら……やべーもん!!」

全然理由になってない。

なってないけど妙に納得した。

そうだよな。こんなゴミ袋びりびりにしてる人、完全にやばい奴だもんな。

語彙力の無さがもたらした説得力である。

 

あと、後ろ向きに歩いている小学生男子を発見した。

一番先に出た感想は「いいなーーーー!」だった。

別に、後ろ向きに歩いて出社したいわけではない。

ただ、「後ろ向きに歩いてみたくなったから実践した」

その自由さがうらやましいのだ。

それに、確かに面白いかもしれないのだ。いつも見ている風景が違う方向に流れる。もしかしたら何かにぶつかるかもしれない、という緊張感。一歩一歩出す足も、後ろ向きだと不便だが、その不便さですら面白そうである。

私があと15年ほど若かったら、並んで後ろ向きに歩いていた。

この年だと無理だ。なにが無理かって一言では言えない。大人である、という責任。プライド。恥じらい。

大人になって出来ることも増えたが、同じくらい出来なくなったことも増えた。

明日もきっと、小学生を羨ましく、でも邪魔で疎ましく思いながら出社する。

 

音楽

音楽が好きだ。

 

私は服にも食にも、あまりお金をかけない。

特別な日などは別だが、基本的にお金を使いたくない。

ケチなのだ。そのくせ見栄っ張りではあるが。

 

そんな私が高い金を出してよかった!と思うものが二つある。

イヤホンと靴だ。

靴については今回は置いておく。

イヤホンは友達と二人で買った。

そもそも私はあまり買う気ではなかったのだが、友達が熱心に選ぶ様子を見て、つい、同じものが欲しくなってしまったのだ。

説明書きを読み、視聴し、散々あれでもないこれでもないと騒いだ末、BOSEのイヤホンを買った。

私の当時の家賃の半分ほどの値だった。

私の家賃が安すぎたのもあるが。

だがそこまでの出費をしても、イヤホンを使うたびに、この買い物は正解だったと満足する。

 

たとえば朝、

私は電車が嫌いだ。

特に朝の電車。

貧血のせいもあるのか、頻繁に具合が悪くなる。

ホームに滑り込む電車。ギチギチに人が詰まっている。心底嫌だが、会社に行くため、働くため、お金を稼ぐため、生きるため。私は電車に乗り込む。冬だが暑い、いや、熱い。熱気がムンムンしている。時間帯もあってか、9割5分がおっさんだ。しかも会社や社会にドス黒い恨みを抱えたおっさん。そんなおっさんに溢れた車内は熱い。一駅もしないうちに息が詰まってくる。大きく深呼吸をしようものなら横のおっさんがすかさず臭ってくる。同じく社会で戦うソルジャーとして、悪くは言いたくないが、おっさんはほとんどが臭い。前もおっさん。後ろもおっさん。右も左もおっさん。繰り返すが、おっさんはほとんどが臭い。

つらい…。

私は満員の中、電車が揺れた隙を狙ってポケットからイヤホンを出す。横のおっさんを刺激しないように縮こまりながら装着する。先程のに付け足すが、おっさんはほとんどが臭いし怒りっぽい。ひじでつつこうものならすぐ舌打ちが飛んでくる。そんなおっさん達に気を使いながら曲を流す。

一瞬の間。音楽が流れ込む。

途端、車内は私から離れて行く。

私が車内から離れたのか、わからないが、とにかく私はこの修羅場から遠く離れることができる。さようなら、おっさん。

 

本当にこのイヤホンには感謝している。

イヤホンにもだが、私は音楽にも感謝している。

 

音楽が好きだ。低音も、高音も。ビートもメロディも。

洋楽も邦楽もクラシックも。歌詞を味わうのもいいが、そのメロディを支える低音やリズムを味わうのも好きだ。盛り上がるサビも好きだが、それ以外の部分も無論好きだ。

バラードもアップテンポもいい。

音楽には意志がある。表現したいことがあって、それを支える音、音、音。全てに意味があるから好きだ。じっくり聞くと、何気なく聞き流していた音がとても大きな効果を生み出していることに気がつく。

それに音楽は常に進化している。毎日のように新曲であふれている。毎日新しい出会いがある。飽きない。飽きられない。

 

三日坊主にならないといいな

4日前に23歳になったし、切りもいい気がするので今日から日記をつけようと思う。

 

ちなみに、はてなブログに登録しようとしたら「このメールアドレスは使用できません」と表示された。

まさかと思って普段使っているパスワードでログインしてみたら案の定、私は2013年にはてなブログを開設していた。そして一度投稿しただけで満足してしまい、完全に存在を忘れていた。あほすぎる。

しかもタイトル「初記事!」内容は「今日から始めます 三日坊主にならないといいな」

四年かけたコントかよ。

もしかしたら「三日坊主にならないといいな」なんて他人事のように言ってる時点で終わっていたのかもしれない。