5歳児になる

小学生の頃。

「お友達のいいところをたくさん見つけて教え合いましょう~」なんて、道徳の授業でやらなかった?

私はやった。

席が隣だったゴリラのような女子とやった。


そういえば、そのゴリラに「私ってなんの動物に似てる~?」と聞かれたことがあった。

心の中で「ゴリラ!!!ゴリラ!!!」と思いつつ、「ん~、子猫、かな」としぼり出すように答えた。

ゴリラは満更でもない様子。

「クーイロちゃんはねぇ~」と聞いてもいないのに考え出した。

「ん~~~、ブタ!」

そう答えたゴリラの満面の笑みと、幼いながらに感じた怒涛の理不尽さは今も忘れない。

忘れないからな!ゴリラ!


話を戻そう。

道徳の授業の話。

やらなかった?お互いのいいところを~ってやつ。

私アレがあまり好きじゃなかった。

だって、そんな改めて言われても、ゴリラのいいところなんて思い付かないし。

結局みんなが似たり寄ったりの答えになるのがつまらなかった。

でも、まぁ、そういったポジティブな経験の積み重ねが明るい人格形成につながるのかな、と、ね。

そう理由付けてこなしてきたよね、何事も。


でも今日わかったの。

あんな授業クソクソ意味ないってこと。

だってね、考えてみて。

その授業を受け成長した私たちの毎日を。

人っ子ひとり褒めねぇ褒められねぇ。

だーれも褒めちゃくれねぇ。

みんな忘れちゃったの?

褒め合うのが大事なんだってば。

それを!なぜ!みんながみんな険しい顔で生きているのか!!

さんまさんは言ったよね、「生きてるだけで儲けもん」って。

それくらいのポジティブさでさ、「生きてるだけで偉いよ~」って褒めあおうよ。

会社でもさぁ~ダメなところを責める前に一つ褒めようよぉ~。

褒めるところが見つからなかったら「今日も元気に生きてるな!ところでこの書類ミスしてるぞ!」とかでいいからさぁ~~~。


私犬飼ってるんだけどさ、

犬なんてすげ~の。

エサ食べても褒められるし、なんならうんこしただけで褒められる。

その横で「私もしたよ~、結構負けず劣らずなボリュームだよ~」と褒められ待ちする私には誰一人目をくれず。


なんなの?無駄に歳を食ってしまったから?

確かに私も幼少の頃はすごかったわ。

褒められの嵐。

成功すりゃ褒められ、失敗すりゃ褒められ。たぶんあの頃なら箸を転がしただけで褒められてた。

私だって好きで歳食ったんじゃないよぉ~~~。

なんなら明日目覚ましたら5歳児になっててもいい。全然いい。

全然なりきる。やりきる。

言葉とかたどたどしくする。

漏らそうと思えば漏らせるし。全然。

問題ありませんので、神様、私を5歳児にしてくれバブ~!